願書の備考欄

願書の中に、たまに「備考欄」ってありますよね。


懸賞応募葉書とか、ラジオの投稿とか、とにかく葉書には埋め尽くすように何か書くと採用されやすい、と長年思っているぼちゃ母。そういえばぼちゃの塾でも「国語の記述はとにもかくにも書きましょう。空欄なんてもってのほかです!」って言われたっけ。(ちょっと違うケド)


そこで願書の「備考欄」・・・。そう、ぼちゃ母としてはどうにもこうにも埋めたくなるんです。且つ、埋めた方が採用(つまり合格)されやすい気がするんです。
かといって、ぼちゃは英検取得しているわけでもないし、算数オリンピックに行ったことも無い・・。書きようがないんだけど少しでも有利になるなら何か書きたい!親心・・。強いて特筆することがあるとすれば、海外経験が少しある、てことくらい。しかしこれも幼稚園の時なので本人全く記憶無し。


そこで学校説明会の際には先生をつかまえて直接伺ったりしていました。


「備考欄には何かPRしても差支えないのでしょうか。たとえば、何年も前に経験した海外生活などを記入しても構わないでしょうか?」


学校側の回答は、
「有利になることはないが、不利になる事もない」という答えがもっとも多かった気がします。ま、まぁ、そうよね、と納得のぼちゃ母。


ところが!いまでも忘れられないとある学校の説明会。壇上の先生の方から備考欄についての説明が・・。


「よく、備考欄に自己PRを書くかたがいらっしゃいますが、やめてください」


・・な、なに?だめなの?


「わが校の備考欄は、たとえば、骨折している為、別室で受験させてください、等を記入するための欄です。自己PRの欄ではありません」


・・まあ、それはそうよね。わかるけど・・。


「もし、備考欄に自己PRしているかたがいたら、今日の説明会にいらっしゃらなかったとみなします」


・・え・・?ええっ~!?これにはぼちゃ母びっくりしてひっくりかえりそうになりました。説明会って必須なの??そんなにいうなら備考欄設けなきゃいいのにー。なんて偉そうな学校なのか!



埋めちゃいけない欄も、あるのですねぇ・・・。









掲示板

合格発表にまつわる思い出。ぼちゃ姉の話なのでもう随分前のことです。ぼちゃ姉が一番最初に受験した学校。当然合格発表も生まれて初めて。心配性のぼちゃ母はもうドキドキです。昨今はネット発表が多数を占めているけれど、その学校の発表は昔ながらの掲示板に張り出すものでした。
通っていた塾の説明会で、「いいですか、お母さんたち。初めての合格発表では、例えお子さんより早く番号を見つけたとしても、どうぞ黙っていてください。」と言われました。つまり、今まで頑張って来た本人に、最初に自分の番号を見つける喜びを・・!、という主旨らしい。まぁそうよね、そりゃそーよ、とその時は思っていました。


ところが、いざ掲示板を前にするとそんな話は案の定どこかにふっとんでしまいました。我先に掲示板に詰め寄るぼちゃ母。ものすごい勢いで番号を探し出し、見つけ出した暁には勝利の雄たけびをあげていました。


手続きを済ませ、帰宅する電車の中、ようやく塾の先生の話を思い出しました。
「ごめんね、お母さんつい嬉しくて、先に番号見つけちゃって・・」と母。
 「いや、私、お母さんより先に番号みつけていたよ」とぼちゃ姉。


えっ、そうなの?じゃあもっと分かりやすく喜んでくれればいいのにぃ~。ぼちゃ姉ったら子供らしくないなぁ、笑。・・と言う私に、彼女はぽつりとつぶやいた。


「だって、一緒の電車で来たひとがとなりで落ちたみたいだったから・・。」


「・・・・・・・」


・・・そういえば、確かにいた。行きの電車から一緒だった親子づれ・・・。でも我が子の発表に夢中だったぼちゃ母の視界からは全くと言っていいほど消えていたのだ。


配慮の足りない大人でごめんね・・。でも、嬉しかったんだもん・・・。


掲示板のみでの合格発表は、後にも先にもその学校だけでした。




1月入試~オコエが!

ぼちゃ母は、心配性。且つ極度の方向音痴。それ故、1月入試なるものは、難敵中の難敵。
「もしも電車が遅れたらどうしよう・・」
「逆路線に乗ってしまった時の対処法は・・」、などなど心配の種はそこいらに溢れている。
お試し入試といえど、可能な限り失敗は避けたい。百歩譲って、ぼちゃの失敗ならやむなしだが、母の失敗は、想像するだけで恐ろしい!しかも1月入試は、もれなく遠方!!
そこで辿りついた結論は至ってシンプル。
「家を早く出る」
当日は、きっと誰よりも早く出発した。まさに夜明け前。塾では「あまり早すぎず、もちろん遅すぎず、適度な時間に出発しましょう」とあたりまえのお達しはあったけれど、そこは心配性の母に合わせてもらうしかない。
その日は電車も遅れることなく、逆方向にのる失敗も無かった。途中電車の中で、白々と夜が明けてきた・・。夜明けと共にようやくぼちゃ母の緊張も溶ける。ふと見回すと(まだ早すぎて)受験生の姿は見えないが、朝練?に行く留学生?を見つけた。オコエ風。


「ぼちゃ、オコエがいるよ」そっと教える。(オコエではない)
「えっ、どこ?あ、ホントだ!」(いや、ちがうけど)

二人でそっとほほ笑んだ。「オコエも朝練、がんばってるんだねぇ・・」
早起きして緊張していたふたりだったがオコエ(風)のおかげでちょっぴりリラックスできました。


受験って、緊張します。心配性なら尚更だし、塾からは「お子さんには緊張をくれぐれも伝染させないように!」って口を酸っぱくして言われるけれど、そこは親も人間。無理なものは無理、なときもあります。緊張してもしかたないけど、それでもちょっとの笑いを織り交ぜてあげると、子供もすこしはリラックスしてくれるんじゃないかと思います。

オコエ(ではない)も朝練、引き続きがんばってるかなぁ・・・。